【雑学&今日は何の日】9月9日は重陽の節句!行事食や食べ物の由来を紹介する!
9月9日は五節句の1つ、重陽の節句。「菊の節句」とも呼ばれているの。
この時期が見ごろの菊は、昔は「仙境に咲く霊薬」と言われていて、邪気を払ったり、長寿に効果的だと信じられていたんだって。だから、重陽の節句には、食用菊を使ったお料理や、菊の香りを移した「菊酒」を飲む風習があったのね。さらには、菊を湯船に浮かべた「菊湯」に入ったり、乾燥した菊の花びらを詰めた「菊枕」で眠ることもあったそうな。
こうすることで、邪気を払い、無病息災や長寿を願うのだって。
ちなみに、菊酒を作る際には、蒸した菊の花びらに冷酒を注いで、一晩置寝かせることで香りを移すのだそう。前日から用意しておくんだね。現代では、菊を用いた料理を家庭で食べることはあまりないけれど、料亭で出されるお料理には含まれていたりする。
とはいえネットでも売っているから、おうちで風流を感じることもできる。
それから、重陽の節句はなにも菊だけじゃなくって。この時期が旬の栗や秋なすにもご注目。
栗ごはんを炊いたり、秋なすを使ったお料理を食べても良いのだそう。これだったら、より手軽に楽しめるね。
家で過ごす時間が長いからこそ、こうした古くからの風習を取り入れていきたいな。
(とはいえ、桃の節句や端午の節句をはじめ、五節句って現代でもお祝いする風習が続いているけれど、重陽の節句はほぼほぼ忘れ去られているような…)